磯焼けから海を救え!
ミツウニプロジェクト
~ウニ殻から生まれた、海を守る
ミツウマの新しい挑戦
ミツウマが取り組んでいる「ミツウニ」は、
ちょっとユニークで、でもとても大切なプロジェクトです。
名前だけ聞くと冗談のように思えるかもしれません。
でもその裏には、海を守りたいという真剣な想いが込められています。
はじめに
~海の砂漠化は、正解のない問題です
海の砂漠化(磯焼け)は、ひとつの原因で起きる単純な現象ではありません。
- ウニの食害
- 海水温の上昇
- 海流の変化
- 栄養塩の不足
- 海藻の種の減少
- 海底地形の変化
- 人間の沿岸利用の影響
こうした複数の要因が複雑に絡み合って起きています。
だから「これをやれば必ず治る」という解決策は存在しません。
それでもーー
ミツウマは、この“正解のない問題”に挑戦することにしました。
100年企業として、次の100年に向けて何ができるのか。
その問いに、静かに、誠実に向き合うために。
ウニ殻を海を守る力に変える
~「ウニ殻入り施肥材料」開発(特許取得)
北海道の海では、海藻が育たず海が砂漠のようになる「磯焼け」が深刻です。
その原因のひとつが、海藻を食べ尽くしてしまう“ウニの増えすぎ”。
ミツウマは考えました。
「ウニの殻を、海を守る力に変えられないか?」
そこから生まれたのが、廃棄されるウニ殻とミツウマのゴム技術を組み合わせた、
海藻の育成を促す新たな施肥(せひ)材料です。
積丹町の技術指導を受け、この新しい施肥材料と養殖方法は2025年12月に特許を取得し、
海藻の成長を助ける新しいアプローチとして注目されています。
生ゴムが自然分解され養分を届ける
~「生ゴムシート」実証実験
ミツウマの挑戦は、肥料を作るだけではありません。
開発した厚さ約3ミリのシート状施肥材料を使った実証実験が、各地の海で進行中です。
- 堆肥化したウニ殻の乾燥肥料を、生ゴムに練り込んで製造しています。
- 海中に沈めると生ゴムが自然分解され、窒素やリンなどの養分が徐々に溶け出して種苗の生育を促す仕組みです。
- 扱いやすいシート状のほか、肥料をあんのように包む「春巻き型」や、重さ約10キロの「ブロック型」など、用途に合わせた形状を開発・テストしています。
- 小樽や積丹町に加え、利尻町でもコンブ養殖場で実証試験をスタートしました。
- 6月の収穫期に効果を数値化し、秋に向けてさらなる改良を進めていく計画です。
海藻養殖業者と連携しながら、実用化に向けて一歩ずつ進んでいます。
「ミツウニ」マークが商標登録されました
このプロジェクトのシンボルとして誕生したのが、
ミツウマをもじった「ミツウニ」マーク。
実はこのマーク、工場で働く女性スタッフが描いたもの。
あまりの可愛さに「これは正式に採用しよう!」という声が上がり、
デジタル化して商標登録までされました。
社内には“ミツウニ係”も存在し、
社長公認のプロジェクト名として動いています。
メディアにも注目される取り組みに
ミツウニの活動は、新聞やテレビでも取り上げられるようになりました。
でも、ミツウマが目指しているのは“話題づくり”ではありません。
「海藻が元気に育つ」という、目に見える成果を出すこと。
そのために、今も試験を続けています。
持続可能な未来へ
ミツウニは、
「ウニ殻を捨てるのではなく、海を守る力に変える」
という、持続可能な取り組みです。
そして同時に、
生ゴム技術で海藻の成長を助ける新しい挑戦でもあります。
100年以上ゴムと向き合ってきたミツウマが、
次の100年に向けて挑戦する新しいテーマ。
それは、
“海を守るゴムメーカー”という未来の姿なのかもしれません。
まとめ
ミツウニは、
- ウニ殻肥料を活用した新しい施肥材料(特許取得)
- 生ゴムの自然分解を利用した海藻成長促進
- 工場スタッフが描いた可愛いマーク(商標登録)
- 社内に「ミツウニ係」がある
- メディアにも注目される取り組み
という、ミツウマらしい
真面目さと遊び心が同居したプロジェクトです。
三頭の馬が未来へ駆け出すように、
ミツウニもまた、海の未来へ向かって静かに走り始めています。